第6章「鈴木の経営法」お願いと感謝で 90%は片付く | ラクして成功するなら他力が9割 鈴木最強説 「10:90の法則」

「鈴木の経営法」
お願いと感謝で90%は片付く

お願いすることが鈴木の本職

鈴木

双方にメリットがあるオファーの仕方

わたし自身、最近はあまり作業してません。というより、「お願いすることがわたしの仕事」みたいになってますね。「○○さん、どうぞよろしくお願いします。」って。基本的に、これを言うことしかやっていないですね。「他人に仕事を押し付けている」って思う人も少なくないかも。でも、ほとんどの場合、お願いした相手から感謝されてるんですよ。なぜかというとそれは、「その仕事が得意な人」に、適切なお金を払ってお願いしてるからなんです。
 
中には、「他人にお願いするのは苦手」という人もいますよね。「頼みにくい」と思ってしまうのは、「タダ」でお願いしようとしているからではないでしょうか?「相手にもメリットがあるオファー」をすれば、逆に人間関係は良くなるんですよ。そうすることで相手との信頼関係は、頼むことをきっかけに、どんどん高まっていくんです。

「得意なことを頼まれる」なら、嫌な感情にはなりませんもんね。

そうなんですよ。苦手なことを頼んでいるわけじゃないので。雑用的な作業にも、ちゃんとお金払ってます。実際、雑用が好きな人もたくさんいるんですよ。「頭を使わなくていいから」という理由で。
 
お願いするときには、「1文字いくら」とか、「その人の相場観」をまず確認してますね。もっと細かいものだと、「ワンクリック何円」ってところまで。細かく見積もりを出してもらって、お金を払うんです。そうやってお互いが納得して進んでいくと、関係性が拗れることは、ほとんどないですね。外注や業務委託の場合には、このような成果報酬型がオススメです。時給だと、成果が伴わなかったりと、お互いが分かりにくいですからね。

時給制だと、成果が出ていなくても「やってます」と言われたらそれまでですからね(笑)。

中には、自分の適任がなんなのか、分かっていない人も結構いるんですよ。「自分にやれるかどうか分からないし、得意かどうかも分からないです。」っていう人。その場合でも、「この人に任せたら上手くやってくれそうだな」と思ったら、とりあえず試しに、こちらからオファーしてみるんです。もしよければ、継続してお願いすれば良い。これが成果報酬型のメリットですね。
 
勘が外れる場合もあるし、当たる場合ももちろんありますよ。外れたときは、途中で見切ってやめる時もあれば、話し合いの上で相談して継続するケースも。やってみないと分からない部分はあるんですよね。

相手のために「逃げ道」を用意してあげる

相手のことを考えて、逃げ道を作ってあげることも大事です。契約の前に「割に合わないなと思ったら、すぐ言ってくださいね。」「前提として、わたしは○○さんと仲良くしたいと思っています。だから、少しでも嫌な気持ちがあったら、正直に言ってください。」と伝えておくんです。
 
そうすると、本当に嫌だったら、自分から辞めてくれるんですよ。これなら後腐れがないですよね。逃げ道がないと、「引き受けちゃったし、やらなきゃいけない。責任感でなんとかやりました。」って感じになっちゃうんですよ。人間関係のリスクを分散するために、「嫌だったらいつでもやめていい」ということを、予めちゃんと提示してあげるといいですね。
 
「相手が取り組むメリットがあるか」「どんなリスクがあるか」を洗い出しておく。そうすることで、99%人間関係は拗れないと思ってます。

感謝の気持ちを忘れない

依頼をし、良い成果物が納品されたら、それに対して褒めて感謝を伝えるようにしております。お金を払っている立場ですけど、「またお願いしたいです」「あなたと一緒に仕事ができて嬉しい」という気持ちを、言葉にして伝えるようにします。そうすると、相手も喜んでくれるんです。わたしもそうですが、褒められたら素直に嬉しいですよね。仕事の本質って「他人の役に立つこと」だと思ってます。
 
「あなたがいてくれるから、わたしはすごく助かっています」ってよく言いますね。「いつも助かってます、ありがとうございます」「○○さんがいてくれてめちゃくちゃ心強いです」「○○さんと一緒に仕事ができて楽しいです」っていうことを連発してます。

連発ですか(笑)。たしかに鈴木さん、そのようにおっしゃってくれますよね。

そうなんですよ。「助けられてます」「心強いです」ってよく言いますね。「あなたは役に立っていますよ」ってことをしっかりと伝える。言葉のとおり、感謝と小銭をバラまいてますね(笑)。「お願いと感謝をすること」が鈴木の仕事のメインですね。これで仕事全体の90%は片付いちゃうんです。

外注さんは愛想が大事

業務をお願いするワーカーさんにも、プロから素人に近い人までいろいろいらっしゃいますよね。何を基準に、外注さんの選定判断はしていますか?

これはわたしの感覚になっちゃうんですけど、やっぱり、ぶっきらぼうな人より、愛想の良い人にお願いしたいと思っています。もちろん仕事なので、納品してもらったらお金を払って、それで済む話ではあるんですけどね。でも、わたしも人間だから、感情の問題は無視できない。これもまた、ビジネスの真理なんですよ。
 
たとえば、あっちのローソンには、めちゃくちゃ愛想の良いお姉さんがいて、こっちのファミリーマートには無愛想なお兄さんがいたとします。値段の同じ商品を買おうとしたとき、ローソンに行きたくなるんですよ。合理性は同じだったとしても、感情的に。
 
なので、仕事のクオリティが同じなら、愛想の良い方を選びますね。これがわたしの基準です。クオリティに大差がなくて、愛想の良い人が1000円で無愛想な人が500円なら、そのときは500円の方を選びますけどね。
 
理想は、「愛想が良くて、安い人」ですね。外注さんを決めるときは、常に勝ち抜き戦をやってる感じですよ。

外注さんをうまく使うコツ

初めての人にお願いするときは、いきなり大きな案件は任せません。まずは小さい仕事をしてもらい、様子を見る。「この人良さそう」って思ってお願いしても、勘が外れてしまうことって度々あるんですよね。
 
たとえば、依頼したい大型の案件があるとします。それを1万円でバンッとお願いする前に、まずは細分化して1000円くらいの仕事に切り分けて、試しに1回やってもらうんです。
 
そこで「作業のスピード感」や「コミュニケーションの取り方」が見えてくるんですよ。その上で「この人と一緒に仕事したい」って思えたら、残りの9000円を払ってお願いするようにしてます。このやり方だと、リスクがかなり分散できるんですよね。
 
仕事のやりやすさは、人によって、驚くほど変わってきますね。クオリティも、納期の早さも、人によって全然違います。まずは細分化して、1回目は安く、簡単な作業からお願いしてみることが、外注さんをうまく使うコツですね。

文字起こしの丁寧な人

文字起こしの仕事は、差がハッキリ出る良い例ですね。最初の10分間の部分だけを複数の人にやってもらって「この人は良いな」と思った人に残りをお願いする。
 
わたしがいま文字起こしをお願いしている人は、めちゃくちゃ丁寧な仕事をしてくれてるんですよ。こちらの意図をしっかり汲み取ってくれる方です。今回のインタビュー(この本の元となった音声)の文字起こしも、その方にお願いする予定です。文字起こしの作業と言っても、人によってセンスは出ますね。「えーと」「なんか」「ちょっと」みたいな口癖って、誰にでもありますが文章で見るとクドイんですよね。「そう」って相槌を文章にしたら1回でいいのに、「そうそうそうそうそう…」って10回も喋った通りに、ありのままに文字起こしするワーカーさんも実際に存在します(笑)。

10回! そのまま(笑)。

文字起こしって、成果物に明らかな差が出る仕事なんですよね。「一言一句、言われたとおりに文字を起こしました」って正直に作業をしてくれる人もいます。こういう些細な事でも、しっかり指示を出さないといけないのが実情で、できない人の方が圧倒的に多いんですよ。でもこれって仕方ないんですよね。こっちも細かな指示を出してないし、ワーカーさんもそれを聞いてないので。
 
なので、自分の感性に少しでも近い人にお願いしたほうが、すんなり文章が読めるんですよね。今回もお願いしている人がそうですね。めちゃくちゃ親切だし、スピードも速くて対応も良いです。編集や構文、添削をしてくれている方々は、わたしがやりたい意図を丁寧に汲み取ってくれるので、仕事がしやすく優秀です。

外注さんのリストを共有

外注のノウハウで具体的な話をすると、「ブラックリスト」と「ホワイトリスト」を作るようにしてます。
わたしも今までで何度か、外注さん選びでミスってるんですよ。「この人は同じことを何回言っても、意図を汲み取ってくれない」ということもありました。こういうのを、仲間同士で共有できたらいいですよね。「この人にはお願いしないほうがいいリスト」、いわゆるブラックリスト的なのを作りました。外注さん選びの失敗が減れば、時間もお金も節約できますからね。
 
反対に、優秀な外注さん、いわゆるホワイトリストも仲間同士で共有したいですね。これもまた時間の短縮にもなるし、確実な成果物が上がってくる。
 
ただ、ホワイトリストの共有にはデメリットもあるんですよ。みんなが同じ人にお願いするようになると、その人が忙しくなっちゃうんです。そうなると、自分が依頼したいときに埋まってしまっている…なんてことがあるんですよ。
 
これはぶっちゃけ、リアルにありました。知り合いのウェブデザイナーさんで、めちゃくちゃ安くて良い仕事をしてくれる人がいたんです。「この人良いよ!」っていろんな人に紹介していたら、仕事の単価がどんどん上がっちゃって。納期もすごく遅くなっちゃったんです。忙しくなりすぎて。正直、教えなきゃよかったな⋯⋯って思ったこともありますね(笑)。
 
この経験から学んだことは、外注さんに対してもリスク分散をすること。1人に依存するのはかなり危険だと思いますよ。

たしかに、そうなっちゃいますよね。

自分1人で仕事をするんだったらいいんですけど、わたしみたいにグループで共有してやっていく場合は気を付けた方がいいですね。安くていい人だったのに、人気が出てガッツリ値上げされてしまって。しかも納期も遅くなる⋯⋯なんてこともあるので。1つの業種ごとに、複数人のワーカーさんを、少しずつでも開拓して増やしておく。このようなリスク分散も大事です。

「クラウドワークス」をフル活用

フリーランサーさんがたくさん集まってるクラウドソーシングのマッチングサービスがあるんですよ。「クラウドワークス」っていうんですけどね。これを使うと、安くて、早くて、良いものが仕上がりますよ。優秀な外注さんが大勢いますからね。

会員登録者は500万人くらいだそうですね。

福岡県の人口ぐらいの規模ですよ。博多駅前で石を投げて、誰かに当たったら、クラウドワーカーさんですよねというレベルです(笑)。「そうか、キミもクラウドワーカー?」みたいな。「キミもオレもだよ?」みたいな。知らずにどこかで出会っていてもおかしくないですよね。逆に、それだけの数がいるので、失敗してもまた次の人を探せばいいだけの話なんですよ。
 
クラウドワークスを軸にして、「ランサーズ」「ココナラ」「ジモティー」も使ってます。最近だと、漫画や小説系なら「スキマ」というサービスを使ったりもしてますよ。
 
クラウドソーシングにもいろんなサービスがあるので、1つに固執せず、それらを攻略していくのがポイントですね。仲間と一緒にこういうノウハウを常に研究してアップデートしていきたいです。

この章のまとめ

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